
すっかり一週間以上経ってしまいましたが、毎年恒例ウラナイ8 の冬至年筮レポです。
もともとは「冬至の日に易を立てる。というより、冬至を過ぎた直後の時間帯に合わせて」と、できるかぎりきっちり開催していました。しかしめでたいことにだんだん年筮仲間が増えてきて、みんな忙しく活動する社会人ということもあり、土日開催でスケジューリングするようになり、今年はちょっとフライングであと数時間で冬至!というタイミングでの開催となりました。易の神様、どうかこのあたりは片目をつぶって大目にみてください!ということで。
ウラナイ8もみんな忙しいので、なかなか全員揃う機会はないのですが、この日ばかりは全員なんとか万難を排して集合!久しぶりに顔をあわせると賑やかに近況報告やあれやこれやの話が満開になります。
でははじめよう!まずは大アルカナで順番決めです。毎年お世話になっている漢字タロットさん、よろしくね!

あっ!!! わたしは愚者FOOLでした。ゼロ番。ちーん。この時点で「どうやら無秩序とか、想定外とか、そうきたか!系の卦がくるなー」という予感が満ちてきます。
コロナ禍のあたりからもうずーっと実家に縛られっぱなしでわたしは鬱!
そんな中ででていた卦は、こんなかんじ。
2023 山水蒙(ひたすら介護)
2024 雷風恒(ひたすら看病と葬祭)」
2025 水火既済(ひたすら事務手続きと通院)
ようやくこのトンネルから抜けて、いよいよ動きがでてくるかも?
はい。0番なので、トップバッターでした。
どーーーん。でた。

天風姤 五爻
陽がいっぱい並んでる中に、ひとつだけ陰なので「強い女性」の象徴
陽の中に、ひとつだけ陰の気が忍び込んでくる。ちょっとあやしい?
季節なら夏至を折り返して陰が増えてくる(つまり午ですね)
人間なら、超やりてのビジネスウーマン?男を手玉にとるインフルエンサー?
なんにせよ一筋縄ではいかないしたたかさ
それにしても爻辞はこれ。
以杞包瓜。含章。有隕自天。
きをもってうりをつつむ。しょうをふくむ。てんよりおちるあり
天から素晴らしい宝物が落ちてくるのか、はたまた転がり落ちるのはわたし自身か。
映画『落下の王国』THE FALL をみながら「落ちる」イメージを何度も反芻していました。あの映画では、いろんな人が落ちる。物理的にはもちろん、精神的にも、とにかく落ちる落ちる落ちる。美しくて痛ましくて衝撃的なシーンばかりです。
なんかドラマチックなことあるのかなーーー。まったくわからない。
易の中で一番偶然を現す卦が、天風姤です。偶然の正体を、易では、天が下に風吹きそめし、この卦だというのです。
風といえば(中略)キリストが何を言い出すかと思うと”風は思いのままに吹く。その音を聞くが、どこから来てどこへ行くかは知らない”と言っているように、もっとも偶然のものです。(中略)
易の中で、雑卦伝が、姤は遇なり、と書いて、姤を偶然の基本としているのです。
易より見たる運の掴み方 p.1041 仁田丸久
要するに「偶然」がメインテーマなので、いまここで「なにが起こる?」とかまったく予想ができません。あれこれ考えても無駄ということですね。はい。良きモノ、良き人、良き出会いの年になることを願っています。
姤が出会いといわれると、わたしの脳内にはこれが流れます。小学生の時にカセットテープでヘビロテしていたんだよ。
YMO「邂逅」
いまは歌えないー 素敵ならーぶそーんぐ
ひとりでー あるいてたー いままでのー ぼくさよなら
※ 愚者はバカ?
こないだ星見当番さんのnote記事で、わたしが「愚者はバカだからね」って配信で言ってた話が取り上げられておりまして「んまぁ!ぜんぜん記憶にないけど、わたしってばいつもそんなふうによろしくないお言葉遣いをしてるんですね?とってもいけないオバさんデスね!」とわれながらぶっくらこいて爆笑してしまいました。
いやはや。お言葉は悪いですが、わたしの脳内ではやっぱり「愚者はバカ」なのです。危険な行為や後先考えない行動で、他人様に迷惑をかけるかもしれません。「だってやってみたかったんだもーん」といきなり崖から空中へ踏み出してしまうのはどう考えて、まぎれもなくお馬鹿さんムーブでしょう?だが、それがいいのだ。
※ 易の神様はどんな人?
実はこの日は開始前にちょっと時間があったので、ひとりでダイスを何度も降って、出た卦をその都度大きな声で読み上げるセルフ素振り?をしていました。年筮のときはどうしても易の神様が「謹厳実直で怖いおじいさん」のように感じられるのですが、もしかして易の神様は「気さくで駄洒落が得意なオジサン」でもいいですよね?と脳内イメージを書き換えていきました。
こんなわたしでも年筮の前には「うえーん。怖い卦が出たらどうしよう」とかおたおたするのですが、よくよく考えたら別に心にやましいことがあるわけでもなく、大きな不運を授けられたり、わざわざ怒られるために易を立てるわけじゃありません。もっと力を抜いて運を天に任せたらいいよね!ふりーだむ!と、11年目にして気がついたのでした。おそい。おそすぎる。。。
ちなみに、これからますます易仲間が増えそうなので、ますます楽しみが増えました。
2026年もどうぞよろしくお願いいたします。