MENU

大往生・其の壱〜8号室まほろば通信29

  • URLをコピーしました!

2024年2月3日(土)19:55
17歳1ヶ月と16日
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのトッピー、みごとな大往生でした。

昨年から認知症と老化がどんどん進んで、2023年の夏は介護地獄でニンゲンのほうが先に死にそうでした。もうこれ以上は無理だ!とついにギブアップして、10月19日から老犬を専門に預かる老犬ホームのお世話になっていました。

ホームでは犬用車椅子に乗せてもらって、昼間はずっとご機嫌にギュンギュン歩き回っていたのですが、持病の腎臓疾患がどんどん進んで、12月ごろにはもうすっかりヨボヨボでしょんぼりした犬になってしまいました。

2月3日朝 8:14
老犬ホームより電話「検温ができないくらい低体温なので、9時になったら動物病院に受診の問い合わせをします」

2月3日朝 8:58
老犬ホームより電話「外が寒いので、移動することで余計に体温が下がってしまうかも。温めて様子を見るようにと、獣医さんから指示がありました」

2月3日午前 10:01
老犬ホームより電話「回復しないので、動物病院に搬送します。病院に直接いらしてください」

そこからダッシュで家をでて、10:45くらい?赤羽の動物病院に到着

2月3日午前10:50
獣医さんよりお話「ようやく体温が測定できるようになって、モニターが反応するようになりました。いま体温32℃です。残念ですが、これ以上の回復は難しいようにおもいます」

え?体温が回復して32℃って?
迷わず、家に連れて帰ることにしました。
本犬は奥で処置を受けている最中とのことで、まだ会っていません。

それにしても、きょうは土曜日。ペットタクシーがすぐにきてくれるだろうか?

2月3日午前 11:08
長らくお世話になっていたペットタクシーの運転手さんにダメ元で電話する。なんと!「2月は忙しくないんです。今日は空いています。赤羽ですか?1時間くらいかかってしまうけどいいですか?」とのことでしたが、お願いしました。

動物看護師さん「痙攣が出ているので、飼い主さん、奥へどうぞ」
もしかするとこのままここで死亡するかもしれないので、飼い主が呼ばれたのでしょう。

酸素吸入してもらいながらのこの姿だったけれど、わたしの声を聞いたら「うおー」って鳴きました。そうなんだ!わかるんだね。意識があるんだ!がんばってるんだね。さすが、ど根性おばあさんだ。

口は真っ白だし、口をぱくぱくするような下顎呼吸だし、ときどき痙攣しているし、これはダメかもという雰囲気でしたが、ペットタクシーさんの到着を待っている間に、酸素が100まで回復しました(最初は85だったらしい)。

2月3日 正午12:00
ペットタクシーさんが到着!
獣医さんも看護師さんも「さあ!急いで!お代は後日で構いません」と、手際よく手厚く支度をして、送り出してくれました。ただならぬその雰囲気からも、ああ、もう家までもちこたえられないかもしれないんだな、と察します。

家までは40分くらい。

呼吸はとぎれとぎれで、弱々しくてまさに絶え絶えで、このまま車のなかで息絶えてしまうかもしれない。がんばれ。がんばれ。もう少しだから、大好きなお家に帰ろうね、って話しかけながら、車中ではいろんな思い出話をしたりして、ついに家にたどり着くのです。

それにしてもすごいタイミングだったのです。これがちょっと遅くて週明けだったら雪の予報でペットタクシーさんも予約がいっぱいだったそうで、とても帰ってこられませんでした。それにちょうど週明けからは、膵臓がんのニンゲン老婆が入院する予定になっていて、トッピーがせっかく帰宅しても会えなかったのです。でも、この日だったからすべてスムーズだったのです。

つづく

あわせて読みたい
大往生・其の貳〜8号室まほろば通信30 最後まで堂々とマイペースに、とっても長生きしてあの世に旅立ったスプリンガースパニエルのトッピー婆ちゃん追悼記録です。 2月3日の節分の日に旅立ちました。来年の節...

これは、2月1日(木)最後のツーショット写真

8号室ができる前から出入りしていたトッピーの秘蔵動画

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次