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餅は餅屋〜まほろば通信51

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きょうはついに、どうにも手に負えない実家のキッチンへ「お片付けアドバイザー」に来てもらいました。とりあえずきょうはお試しということで、3時間でできる範囲をやってもらったんだけど、確かに片付いた。

全体からみると、ごくわずかだし、ごくごくほんの一部しか変わってないんですが「手をつけた」という事実は偉大な一歩です。

アドバイザーさんに「お客様ご自身は、きっとちゃんと片付けられる人なんですね。いろいろ工夫して片付けたのがわかります。大変だったでしょう」と言われました。救われた。それだけでいい。びっしり無秩序に並んだモノの大群と戦い続けた甲斐があった。

ひとりでほそぼそと作業していると、とにかく捨てても捨てても無限に湧いてくるのでうんざりして発狂します。ひとりでやるのはむりむりむりげー。どんなに本人がだいじにしていようと、死んで所有者がいなくなったものはぜんぶゴミなのだー。

一人暮らしができなくなって施設に入った親戚の家から大量に持ってきたものとか、母の実家を壊した時に大量に食器とか着物とかごっそり持ってきたあれこれとか、ぜんぶ私が捨てるんですよ。まだまだたんまりありますとも。ありますとも。

庭の片付けのとっかかり部分は、庭師さんたちがどんどんお手本をみせてくれました。明るくてパワフルなオバ様と息子さんなんですが、ふたりともめちゃくちゃパワフルでシゴデキなので、どんどん仕分けしてくれて、今後の優先順位を考えてくれました。神。

そこからひとりで「捨てるものには赤いガムテープ」をがんがん貼りまくって、貼って貼って貼りまくって、遺品整理屋さんにめちゃくちゃ無理言ってたくさん持って行ってもらいました。神。1.5トントラックくらい?最後は入りきらなかったので、また来年。

あんなに捨ててもらっても、生活には全く支障がありません。窓いっぱいにあったものがなくなって明るくなった部屋も複数あります。とはいえ、栄一さんが大量大脱出してしまったので、それはそれで発狂しそうです。でも餅は餅屋なのです。自分では無理。

片付け屋さんは、ちゃんと物理的に持って行ってくれたり、片付けてくれるので、終わった後に「仕事しました」という状態が目でみて歴然とわかるのがいいなー!と、しみじみおもいます。占い師の仕事だと、まったくもってこういうわけにはいきません。

自分が占い師としてこれまでやってきたことはたぶん比喩的に申し上げるなら、お心の中で散らかって収集がつかなくなったお気持ち部屋のお片付けとか、長年にわたって積もり積もって堆積して発酵した出来事と思いをこそげとってゴミ箱や流しに捨てたり、見つからなくなっちゃった貴重品を一緒に探したり、たぶんなんかそういうことをやってるような気がするのですが、残念ながら占いの仕事ははっきり目にみえるわけではありません。ひたすら具体的なモノばっかり扱っているとときどき「なんかこう、お客様とお話しするだけでお金もらってていいんかな?」と真剣におもうことはあります。(いいんです。扱ってるジャンルが違うんだからいいんだよ)

いや、何が言いたいかというと、餅は餅屋。
そりゃー、自分でぜんぶできたらいいけど、自分でできる範囲をはるかに超えてる事態ってのはこの世の中にたくさんあります。実家の片付けをするために、自分がお片付けの資格を取る必要はないですよな。(好きで取る人はぜひどうぞ)

「わたしの人生なんでこんなんなっちゃうの?」とおもわされるような出来事があって、それまでは無縁だった占いに行くことになった人はそんなに珍しくないと思います。(わたしはこれです)いちど行ったからと言って、別にしょっちゅう行かなくていい。さらには、自分が困ってるからと言って占いを勉強する必要もなくて、困った時だけ占い師を使う、これはいちばん正しい利用方法でしょう。

まぁでも「なんでこんなに占いで未来のこととか、わたしのことがわかるの?興味があるから勉強してみようかな」という人たちのことはいつでも大歓迎です。(わたしはこのルートでいまここにいます)ついでに占い師になっちゃった人もいるけど、自分を知るためのツールとして占いを学んで、それからまた元の世界に帰って行く人のほうがずっと多いです。

いや、ほんと何が言いたいかというと、餅は餅屋。
シロートのうちはもちろん、たぶんプロであっても、ひとりで自分ごとをセルフでできることって、ある程度はできても、やっぱり限度があるよなー。と、ここ最近しみじみ思うのです。

わたしはまた、餅屋に戻れるかな。いや戻らないとな。と、改めて思います。
ってかまずは明後日の「東西占術」の配信を無事にみなさまにお届けするのが私の餅屋としての仕事です。

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みなさまとバーチャル空間でお目にかかれるのを楽しみにお待ちしております。

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