易の神様は自由自在レポ
易の神様がどれだけ自由自在か?その一例をレポします。
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どどん。
射覆(せきふ)の練習、第一問
まずはノーヒントで全員が易を立てて、お題の「モノ」が何かを推理します。腕利きの推理人のみなさんのようすをちらりとのぞいてみましょう。
◯ 天山遯(てんざんとん)二爻→ 巽?窓やドアに吊るすモノ?
↑ うおおおーーー! なんか地名、近いのでは?
◯ 天水訟(てんすいしょう)三爻→ なにかみる?眺める対象?
↑ ふええええーーー! そのまんま答えが出てる!
◯ 山風蠱(さんぷうこ)四爻→ 防虫剤?アロマの芳香剤?
↑ なるほどーーー。意味からの連想、わかる。これは山で採れるものですよ。
◯ 地雷復(ちらいふく)二爻→コップみたいな凹みのある入れ物?
↑ うわーーーー。惜しいっ!地面に潜って採ってくるものです。
占いは一発勝負+ヒントあり
はい。占うのは一回っきりなので、ここで出題者からちょっとヒントを出しました。
ヒント。確かに加工して窓やドアに吊るす場合もありますが、今回はそういう形状ではありません。まさに、そのまんま「みる」対象です。ほとんど答えが出てます。香りはしません。山で採れます。蠱という字のように同じ形状が繰り返し連なっています。「山」っぽいですね。質感は硬いですが、見た目は「陰」のような…うーん、なんといったらいいかな。透き通るような…
このあたりで、ズバッと正解がでました。
あれ!クリスタル!あれ、なんていうの?地面から生えてくる状態の!
はい。おめでとうございます。大正解です。
「ヒマラヤ水晶のクラスター原石」これが今回の答えでした。
すでに答えは出ていた?
読者のみなさまは、お気づきになられたかもしれませんね。
あれ?
もしかして?
むむむむむ?
最初からもう答えが出てたよね!って。
てんすいしょう って、最初からまさにそのまんま答え出てますよね?
そして、ちょっと地図を見てみましょう。
天山とん 出てましたね。そういえば、天山山脈はヒマラヤじゃないけど、ご近所?だったりします?
なーんて、こんなことは後付けだから言えるんでしょー!って思われるかもしれませんが。いえいえ。当てることそのものよりも、知恵を絞って、ふだん使わないような脳の働きを活性化させる、とっても楽しいアタマの体操です。発想力を柔軟にして、どんなところからでもヒントをキャッチするアンテナを磨くには、格好の訓練だったりします。
勘がいいってこういうことかも?
ふだんの生活でも、すでに答えは出ていて目の前にあるのに、みている角度や考え方ひとつでぜんぜん気が付かないままでいる場面、きっとたくさんあるのかもしれませんね。
勘がいい、と言われる状態は、何もないところから何か降ってくる場合もあるでしょう。でも、このようにふだんは見えていないキャッチしていないけれど実は目の前にあるヒントをつなぎ合わせる脳内の働きである場合もあるでしょう。
やわらかアタマとシャープなアンテナ、いつも磨いておきたいですね。